自己分析ノススメ①
自己啓発と自己分析 私は自己啓発が大好きです。 「思考は現実化する」とか「たった1%の〇〇」とか言われると自分でも変われそうな気がしてきますよね。成功者たちのノウハウを真似したいですよ。どんな自己啓発もセミナーも効果的な素晴らしいプログラムなのですが、薬に例えると一般市販薬のようなものだと思っています。 それは何を治す薬か 頭が痛いという症状が風邪か花粉症か自分ですぐ分かりますか?「組織マネジメント」とか「〇〇を目指す人のための」などの本は対象の読者がはっきりしていますが、ベストセラーになるような自己啓発本は誰でもわかりやすく、実践しやすい内容になっています。でも、それは風邪か花粉症か分からないのに早めのパブロンをしているのと似ています。 行動の源は知識ではない 「20世紀にもっとも影響を与えた2大ビジネス書」のひとつ「7つの習慣」の中で、自立のために必要な3つの習慣があります。第1の習慣:主体的である、第2の習慣:終わりを思い描くことから始める、第3の習慣:最優先事項を優先する。これらがなぜ必要なのか、事例を交えて丁寧に教えてくれるのですが、自分自身に向き合って中身を点検しないと、主体的であることも終わりを思い描くことも出来ないのです。仮に出来たとしても、「こうあるべき」姿をまとめているだけで、実践に結びつかないことになるでしょう。「言い聞かせている」だけで「思っていない」のです。私がそうだったのでよく分かります。自己分析をすることで、自分が必要な情報を取捨選択できるようになり、ビジネス書の内容も当事者としての目線で見ることが出来ます。もし自己分析をしていなければ、本を買って満足するか、逆に「これさえ実践すれば、、、」と盲信的になってしまうでしょう。 自己分析と占い 占いはどうでしょうか。私は占い大好きです。むしろ自己分析よりも詳しいかも知れません笑。自己啓発に比べるとスピリチュアルやおまじないのようですが、しっかりとしたエビデンスがある占いもあります。占いは確率統計です。複数の占いや宗派によって若干の違いはありますが、似たり寄ったりの結果になります。実際とは違う事を伝えられたとしても「そうかも知れない」と思ってしまう場合もあります。「あなたはこのような性格です」「適職はこれです」「今の彼とは相性が良いでしょう」「住む場所は北西へ100km」いろんなデータをくれます。これらが実際に当たっていたとしても、よほど強く鑑定士から言われない限りは何も行動できないでしょう。 行動の源は「事実」ではない なぜなら、自分で決めた事ではないからです。事実と自分で決めたことは違います。過去に自分が取った行動が間違っていたと思うから占いをしてみたくなるのでしょうけれど、自己分析では、なぜその行動を選択したのか見つめ直すことで、未来の取るべき行動を判断できるようになります。 まとめ 自己啓発や占いが100%正しいとしても、その教えを実践することは難しいです。ポイントは自分で選んだか、他人から言われたかです。真っ当でしっかり計算されていて、誰が見ても賛成するようなプランでも納得できない経験はないですか?逆に周りに馬鹿にされても何故か進んだ道はありますか?おそらく後悔が少ないのは自分が選んだ方です。 自分らしく行きましょう。どんな知識もどんなデータも自分がなりたい姿を映し出すわけではありません。